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3Dデジタルデータを利用した3次元の複製陶板を金沢大学で初披露

2015/03/12

去る3月1日、金沢大学において、シンポジウム「イタリア壁画遺産を守る-日伊共同プロジェクトの成果」(主催:金沢大学フレスコ壁画研究センター)が開催され、小雨の降る中、約100人もの聴衆が集まり、盛況なシンポジウムとなりました。

弊社と同センターは、壁画の保存と活用に関して、陶による複製「セラミック・アーカイブ」の共同研究を進めてきました。対象となる壁画は、南イタリアのプーリア州グロッターリエで2008年に発見された、洞窟教会の「聖ニコラウス」です。

  • グロッターリエの洞窟教会の様子※壁面の3つ窪みのうち、向かって左側に位置するのが「聖ニコラウス」 

 

複製陶板の製作は、3Dデジタルデータと精度の高いデジタル画像データの、2種類のデジタルデータを利用し、壁画表面の細かな凹凸表現と色彩表現の再現を目的としました。

陶による壁画の複製において、3Dデジタルデータを利用したのは初の試みで、完成した3次元の複製陶板はシンポジウムにて初披露され、同センター研究員の安藤氏は「この成果を他の文化財にも活かすことができれば」と話しました。
弊社の取組みとしては、デジタル技術とアナログ技術の融合から生まれた「セラミック・アーカイブ」の未来として、文化財などの記録・保存・公開に、更なる活用を考えております。

  • フレスコ壁画研究センター長の宮下氏と初披露された陶板 
  • 完成した陶板の凹凸や刻線の様子 

「成果報告展」は、金沢大学資料館で3月23日まで開催されます。
複製陶板も公開中です。

どうぞお立ち寄りください。

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成果報告展
日 時:2015年2月18日(水)〜3月23日(月)10:00 - 16:00 ※平日のみ開館
場 所:金沢大学資料館
入 場:無料(申込不要)
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